前回までのあらすじ: 
自分がどこに向かっているのか
確信がないまま看板のない駅を通過する。
その姿さながら、
あのアニメのあのシーンのように。
そのシーンは→コチラ

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トゥルコアン(と思われる)駅に着いたとき
あたりはすでに暗くなり始めていた。

降車したのは私のみ。
駅員さんもいない無人駅。

それでも私は “駅からタクシーですぐ” 
という言葉を励みに駅を出る。
だけどそこは、タクシーどころか
人っ子ひとりいない静かな町だった。

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ロータリーのタクシー乗り場で
どれくらい待っただろう。
暗くなる景色と10月末の異常な寒さに、
私はガタガタと震えが止まらなかった。

もしかしたら死ぬかもしれない
と思ったのはこのときで、
震えで声すら失った。

精神的にも体力的にも限界に近づいたとき
私はようやく人を見つけ、すぐさま駆け寄る。

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震えて声が出ない私に対して
彼らは親切に耳を傾けてくれました。

すべての事情を話すと、
なんとライブ会場のGrand Mixまで
案内してくれると言うのだ。神か!

歩くとそこそこの距離とのことで
バスで行くこととなり、彼らは無償で
私にバスの切符をくれた。神か!

話を聞くと彼らは地元の高校生で、
バスに乗る必要はないのに、私のために
バスを経由して家に帰ることにしたそう。 

神だ!!!

バスに揺られること5分ほど、
もうすぐGrand Mixの最寄りのバス停だと
彼らは教えてくれた。

そしてそのとき、私はバスの中から
Paolo(パオロ)の姿を目にした。
パオロは、サブちゃんの友達で
一緒にパリのNord駅で待ち合わせていた
メンバーのひとりである。

すぐに降車し、パオロに飛びつく。

私は、親切にここまで案内してくれた彼らに
泣きながら手を振ることしかできず、
その代わりパオロがお礼を言ってくれた。

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2008年10月23日 17:13の出来事。
私は彼らから貰ったこのバスの切符を
今でも毎日肌身離さず持っています。

今から3ヶ月ほど前でしょうか。
インスタでこの切符の写真を投稿したら
パオロが久しぶりに連絡をくれました。

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パオロも7年前のあのときのことを
昨日のことのように覚えている、と。

こうして、
パオロ→サブちゃん→バンドメンバー
と、私の “保護” 情報は速やかに伝わり、
晴れて私はみんなと合流できたのだ。

フランス編1は→コチラ
フランス編2は→コチラ
フランス編3は→コチラ

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つづく